鹿児島と聞いて思い浮かぶものは「桜島」。
日本で最も活発な火山帯、噴出される火山灰の被害がある反面、恩恵として豊富な温泉が湧き出ます。
数ある温泉の中で、私が立ち寄りたかったのは、霧島温泉と指宿(いぶすき)温泉。
今回は九州有数の温泉郷、霧島と指宿についてお伝えします。
霧島温泉、難があるアクセス
複合火山帯が走る霧島には大量の温泉が湧出しています。
温泉が発見されたのは1714年。江戸時代に書かれた「温泉番付」にも掲載された由緒正しい温泉郷です。
24軒ある温泉宿の中で私が最も訪れたかったのは「坂本龍馬が妻おりょうと逗留した」とされている霧島ホテルです。
鹿児島の中心部から霧島温泉までは一般道で60㎞。1時間半で到着できる距離ですが、車の運転に自信がない私は公共交通機関で行くことにしました。
電車で行くとJR霧島神宮駅まで約1時間、そこからバスで490円。しかし、バスの便数が少ないうえに乗り継ぎが悪いのでタクシーを使うことになり5000円以上かかることになります。
そこで、別の交通手段を検索したところ、市内から高速バスで鹿児島空港に移動したのち霧島温泉行きの9番バスを使うと、片道2000円で行けることが分かりました。
1人で訪れる場合、このルートが最短最安値の移動手段だと思います。
霧島ホテルの庭園大浴場がオススメ
鹿児島市内からバスを乗り継ぐこと2時間強。目的地に到着しました。
霧島ホテルは8階建ての立派な建物で100台以上停められる駐車場が完備されていますがコロナの影響なのか止まっている車はごくわずか、閑古鳥が鳴いています。
日帰り入浴の料金はタオル(小)がついて1000円、とってもリーズナブルです。
浴場は奥行き25m、天井の高さは体育館程。「1500人が同時入浴できる」キャッチフレーズは嘘ではないプールに近い大浴場です。
立ったまま肩まで浸かれる立ち湯、打たせ湯、寝湯など色々なお風呂が用意されています。
庭園大浴場の凄い所は1日1400万リットル湧き出る源泉かけ流し、4種類の異なる温泉が引き込まれていることです。
昼間から、広々とした清潔な温泉施設で足を伸ばせたことはとっても贅沢な時間でした。
ホテル入口から庭園大浴場までの経路にホテルの歴史を示す貴重な資料や写真が展示してあり、その中に龍馬と妻おりょうの写真も見ることができます。
帰路は、国宝に指定されたばかりの「霧島神宮」を参拝したのちタクシーで神宮駅に移動してローカル列車旅を楽しみながら鹿児島市内に戻りました。
人気日帰り温泉「たまて箱温泉」」アクセス
鹿児島の2大温泉地に選ばれる、指宿温泉は温かい砂に包まれ、海の波の音に癒される“砂蒸し温泉”が有名です。
滞在した宿泊施設スタッフにオススメの温泉をたずねたら「たまて箱温泉」を推されました。
気になって調べたところ、人気日帰温泉ランキング3年連続全国1位に輝いた、とっても魅力的な場所だったので次の日に訪れることにしました。
鹿児島中心地から指宿へはJR指宿枕崎千線で1時間15分。
往路は、進行方向左手に鹿児島湾を眺めながらゆっくり進むローカル列車の旅を楽しめます。
指宿駅に到着したのは10時半。駅にある旅行案内所で行き方をたずねると、分かりやすい説明をしてくれるうえに、100円割引券を頂けるので、絶対に立ち寄ることをオススメします。
駅前にある鹿児島交通の営業所待合室で「ヘルシーランド入口」行きのバスを待ちますが室内だったので過ごしやすい環境でした。
片道運賃は360円、乗車時間は30分程度だったと思います。
「たまて箱温泉」から日本百名山の開聞岳と東シナ海を望む
「ヘルシーランド入口」バス停下車、徒歩5分で「露天風呂たまて箱温泉」に到着。
入浴料大人510円(タオルは別料金)。平日の昼間なのでお客さんは殆ど皆無です。
体を洗ったあとに露天風呂へ続く扉をくぐると目の前に青い空と青い東シナ海、右手に日本百名山に選ばれた開聞岳(かいもんだけ)の絶景が広がります。
海岸に突き出た小高い場所に施設があるため、温泉に浸かると海と湯船が同化したように見えてより開放的な気分になります。
湯煙の奥に見えるのは波に揺れながら漁をする漁船1隻。さすが人気日帰温泉ランキング3年連続1位に選ばれるだけの特別な温泉、教えてくれた人に大感謝でした。
「露天風呂たまて箱温泉」の営業時間9:30~19:00(閉館19:30)、休業木曜、祝日の場合は翌日休。
復路のバスは10~17時毎10分。バスの便数が少ないので公共交通機関を使って訪れる方は、行く前に営業日時と時刻表を確認しないと時間的に大きなロスをすることになるのでご注意下さい。
まとめ
鹿児島滞在中の2日間で、長年気になっていた「霧島」「指宿」両温泉に行けたことに満足しています。
温泉は素晴らしく入浴料も安いのですが、交通手段を上手に使えないと最終的にタクシーを呼ぶことになり、も高い交通費を払うことになります。
どうせ行くなら、上手に下調べをして費用を押さえて楽しんでください。
鹿児島市在期間:2022年1月19~21日
霧島温泉、いいですね。大浴場行ってみたいです
是非、歴史ある霧島温泉を訪ねてみてください。