タイ北部ブンカーン県の名称といえば、3頭のクジラが泳いでいるように見える「クジラ岩」です。その次に有名なのが巨岩をくり抜いて造られた巨大寺院「ワット・プー・トーク」。
「クジラ岩」から南東方向に15㎞。バイクで1時間で行けるため素通りするのはもったいないと思い足を伸ばしました。
今回はブンカーン県で2番目に有名な観光地「ワット・プー・トーク」についてお伝えします。
3㎞先から視認できる「ワット・プー・トーク」
タイ語で「ワット・プー・トーク」(Wat Phu Thok)の意味は「孤立した山寺」。
名前の通り、ブンカーン中心地からバイクで2時間、人里離れた山にあります。
この寺院の特徴は、直径500m、高さ140mの卓状台地がそのまま寺院になっていることです。
お寺に到着する3㎞前から寺の全容を望むことができ、1㎞前からは階層ごとに彫られた参道の様子が分かります。
Googleマップ片手に寺院を目指しましたが敷地が広過ぎてどこから入っていいかわからなかっので「ワット・プー・トーク」手前にあった交番で経路を尋ねました。
警察官の教えてくれた道が近道だったため外門の写真は帰路に撮影しました。
英語の標示板がほとんどないためタイ語が読めない人はこの辺りで苦労することになります。
外門をくぐり400~500m進むと直径100mの大きな池と立派な噴水があります。
映える写真が撮れるので下車する価値は十分にあります。
危険を伴う険しい参道
参道入り口付近に無料駐車場が整備されています。
参道の始まりは「THE WAY TO THE HILL」と書かれた門です。
料金所もなく無料で参拝することができます。
参道は緩やかな上り坂から始まりますが、巨大な卓状台地の正面辺りからは急な階段を登ることになります。
当たり前ですが頂上に行くのには、7層に分けられている長い参道を登り切る必要があります。
木製の足場が設置されたのは約50年前。定期的に整備されているとはいえ上層に行けば行くほど造りが悪くなり、いたる所に隙間や段差が見られます。
もし、階段でつまずいたら急勾配を転げ落ち取返しのつかないことになります。足腰に自身のない方は登るのが難しいと思った所で引き返すのが無難だと思います。
スリルを楽しみながら無理して登ると帰路に大変な思いをすることに……。
仏像の横に設置されている大型金庫
5層以上の階層は神仏を祀る祠(ほこら)が置かれ、祈りを捧げる信心深い参拝者の姿もチラホラ見られます。
1つ気になったのは、仏像が並んでいる真横に大きな金庫が置いてあったことです。
お賽銭を入れる箱が設置されていない上層階。寄進があっても小銭や少額紙幣だと思いますが、100㎏を超える金庫を野外に設置する必要があるのか?
「金庫をどのように運んだのか?」何人で運搬したのかが気になりました。
一番の見どころは最上層ではなく6層目
7層に分かれている「ワット・プー・トーク」の見どころは最上層。このように思っていましたが最上層はただの林でした。
見晴らしはいいのですがそれ以外は石を積み上げたケルンがあるくらいで、ひたすら山の中を歩くことになります。
無理して最上層に行くくらいなら6層で時間を過ごすことをおススメします。
本当なら、椅子に座り景色を眺めながらコーヒーを飲めれば最高なのですが、参道に店はありません。
登る方は、事前に水を確保しておくことが大切です。
まとめ
「ワット・プー・トーク」はスリランカにあるシーギリアロックの少し小さな寺院といった感じです。
最上層まで登ると達成感が得られる素晴らしい場所だと思いますが、知名度が低いので施設の整備に予算をかけられないが故に危険。そんなジレンマを抱えているように見えました。
遮るモノのない山頂で風を感じられる喜びを味わうことができますが、行かれる方は足元が濡れていない乾季をに訪れることをおススメします。
クジラ岩が人気観光地になれば、この寺も多くの人が訪れる人気観光地になる気がします。
訪問時期:2023年1月
すごい場所にお寺がありますね。生方さんは、一番上までいかれましたか?、さすがに、途中までならいってみたいです
汗びっしょりになりながら、最上層まで行きました。
いい思い出になりましたよ~