イスラマバード空港は都内から南西20㎞にある国際空港。
パキスタン最大級の空港施設ですが、離発着する便が少ないため、他の主要空港と比べると利用者は1/10以下。
「利用者が少なければ混雑がなく快適」と思いきや、国際空港とは思えない非効率な手続きと無駄に配置されている警備員の質問により不便で煩(わずら)わしい施設。
今回は、出発3時間前に必ず到着しておきたい、非効率なイスラマバード空港についてお伝えします。
無駄に配置されたセキュリティーに奪われる時間
都内からメトロバスを乗り継ぐこと1時間45分、イスラマバード空港に到着しました。
入り口のセキュリティチェックを済ませたあとに、搭乗予定の航空機のチェックインカウンターの場所を確認するもモニターに表示がされていません。
「3時間以上前なので早すぎたのか?」と思いながらも何が起こるか分からないパキスタン、ソワソワしながら空港の奥に進みます。
歩いていると、軍服のような制服を着たセキュリティーが「パスポートを見せろ」、「どのエリアを旅したのか?」と質問をしてきます。
随分と警戒が厳重だなぁと思いマジメに返答しましたが、質問の後半は「パキスタンの国はどうだ?」「好きか?」、警備員が興味本位な質問をしてきます。
つまり、警備と称すし数人のセキュリティーが外国人に「自分の国は素晴らしい」という結論を聞くために時間をとられるのです。
警備を厳重にするのなら施設に入るときに厳格な検査を実施するのが効率的だと思うのですが、そんなことが通用する国ではないため従うしかありません。
しかし、空港に到着するのが遅くなった人は無駄な質問に時間をとられて気が気でないと思います。
なので、少なくとも3時間前に到着するように行動する必要があります。
寒すぎるうえに座る場所が少ないターミナル
利用者が多くないことを見越してなのか、ターミナル内に十分な数のベンチが設置されていません。
空席を見つけてやっと腰を下ろして一息付くと急激に寒くなってきました。
金属製のベンチに体温を奪われるのです。
根本的にエアコンを効かせ過ぎ。
パキスタンで飛行機に乗れる人=お金持ち。
お金がある人に対するサービスの一環として室内の温度を下げてお出迎え。
なんとも、無意味なおもてなしです。
日本の環境省の試算によると「エアコンの設定温度を1℃高くすると消費電力が13%削減できる」そうです。
巨大空港の設定温度を2~3℃高くすることは、民家数百件が節電する量に匹敵するはずです。
なにより、パキスタン北部は、電気が通電される時間は21~24時の3時間。実際に電気が使える時間は2時間。
つまり、巨大空港で無駄に消費しているが故に国民は不便な生活を強いられているのです。
表示されないチェックインカウンタ
各航空機会社のルールにより異なりますが、搭乗手続き開始は出発時間の3時間前。
3時間前になっても「〇〇便の手続きは△カウンター」とモニターに表示されません。
心配になり、各カウンターを周って並んでいる人に「どこ行きですか?」と確認して航空会社のカウンターを探し当てました。
タイ国際航空(TG)で、バンコクに移動するチェックインカウンターは3台。私は早めに並んだので10人待ちで手続きを終えましたが、その後は長蛇の列ができたと思います。
待っている間に1番イライラしたのは、係員の手続きがスロー過ぎること。
搭乗者も事前に必要書類を手元に置いておく、スマホ画面を表示させるなど準備している人は少数。
書類が見当たらない乗客はバッグの奥をゴソゴソ探して自分の時間ばかりか、並んでいる人の時間まで奪います。
客が書類を探している間、係員はスマホを触れる休憩時間。
チェックイン手続の係員はパソコン操作だけ。荷物係はベルトコンベヤーに載せるだけ。
役割分業され仕事量は少ないはずなのに作業効率は日本の1/2以下。
政府の要人、上場会社の役員は外国の航空会社のチェックインを何度も利用しているはずです。
非効率な自国の状況を外国人に見られて恥ずかしくないのか?疑問に思います。
それなりの競争に勝ち残った優秀な方が就く仕事でこの有り様。
情報化社会が進んだ時代に効率性や顧客満足度を考えないやり方にうんざりするより、むしろ、感心しました。
トレーが置かれていない保安検査
搭乗手続きを終えて保安検査に進みました。
ここで驚いたのは、荷物をトレーに載せないでエックス線検査を通すことでした。
スーツケースやバッグなら問題ありませんが、お財布やスマホ、キーホルダーや腕時計など普通なら小さなトレーに入れて検査するモノをベルトコンベヤーに直接置いて検査しているのです。
色々な空港を利用していますが、こんなところは初めてです。
もし、高価なモノがなくなった、落下して傷を付けた場合、係員はどうするつもりなのでしょうか?
インドの空港でも設置してあった大小のトレー、パキスタンでも速やかに導入されることを祈るばかりです
色々と不具合な場所を記録に残したかったのですが、空港内は撮影が禁止されていたので残せませんでした。
唯一、快適なビジネスラウンジ
インドの首都の「インディラ・ガンディー」空港に立ち寄って驚いたのは、明け方3時半にビジネスラウンジがほぼ満席だったことです。
ドリンクとちょっとした料理しか置いていないラウンジが人で溢れているのです。
食欲もなかったので、チャイを1杯飲みながらWi-Fiを使えればよかったのですが、入るまでに時間がかかるうえに、海外SIMの入ったスマホでWi-Fiを接続する手続きがとっても複雑。係員が設定を変更するのに5分以上かかりました。
イスラマバード空港のビジネスラウンジは、広くて空いていて快適。
シャワールームこそ設置されていませんでしたが、料理やスイーツもそれなりに充実しています。
なにより、スムーズにWi-Fi接続できることが助かりました。
まとめ
パキスタン国内は、移動は勿論、各種手続きがスムーズに進まないのが日常茶飯事。
手続きに戸惑って飛行機に乗り遅れでもしたら時間的、金銭的な損害を被ることになります。
回避する手段は、余裕を持って空港に到着する。
ターミナル内では、周りの乗客の動きを観察して遅れを取らないように心がける必要があります。
もし、スムーズに手続きできたら「ビジネスラウンジで過ごす時間が増える」。このように考え利用したいものです。
年2回以上飛行機で外国に行く人は、旅が快適になるプライオリティパスを作成しておくことをおススメします。
訪問時期:2023年4月
飛行機✈️を利用する際は、早めに行くのが良さそうですね。
プライオリティパスビジネスラウンジは入れる物なのですね
ビジネスラウンジ行ってみたいです
一度覗いてみて下さい