ミャンマーといえばヤンゴンやバガンが有名ですが、ガイドブックに載っていない場所にも素晴らしい見所があります。
その1つ、パアンの夕日絶景スポットについてお伝えします。
韓国人カメラマン「キム」さん、との出会い
私がミャンマーを訪れたのは2020年1月。
ヤンゴン→ネピード→バガン→モンユア→マンダレー→インレー湖→バゴー→ゴールデンロックを回り、ミャンマーの中でもマイナーな地方都市「パアン」まで来ました。
ホテルにチェックインした翌朝、「切り立った岩山、南国を象徴するヤシの木の奥から昇る朝日はキレイに違いない」。
そう思って屋上に上ったところ先客がいました。
ソウルの大学職員をしながら、旅行記を雑誌に掲載している「キム」さん。
大きなバッグに望遠レンズなど、機材の取り扱い方から見て素人ではないとは思っていましたが。
彼は、大学の勤務が10年の節目で通常の1週間の休みに加えもう1週間の特別休暇と旅費の足しになる賞与をもらってのミャンマー訪問。奥さんとバンコクに来たあと、単身陸路で入国。
旅行好きなキムさんが今まで訪れてよかった国は、ミャンマー、スリランカ、ラオス。
遺跡より、そこに暮らす人々の生活を写真に納める方が好きなのだそうです。
昨日も、ホテルから1㎞北側の川沿い行ったときに、沈む夕日とボート、そこに集う人々のいい写真が撮れたと、私に話してくれました。私もカメラマンとして30か国以上で風景やそこで働く人の写真を撮ってきました。
キムさんの話を聞き、パアンの絶景夕日を映像に収めたいと強く思いました。
夕方に川辺を目指す
その日、私は朝から単身、バイクで郊外の主要観光地を回り身体はクタクタ。
それでも、仕上げとしてキムさんから教えてもらった場所を目指しました。
ホテルから北側としか聞いていなかったため、迂回路や畑のあぜ道を通り抜け、方向だけを頼りに川辺をめざしたところ、日没10分前に到着。
速攻、GoProを三脚に取付けブレないように三脚の脚を砂に埋め込みタイムラプス撮影を開始します。
あとは、スマホを片手に舟上で食器を洗う少年、サッカーを楽しむ若者達、河を航行する船などを撮影。
どの写真も、オレンジ色の光の中で躍動する地元の人々を納めることができました。
人生でキレイな夕日と出会う回数は何回ありますか?
忙しいサラリーマンや主婦が、夕日に気を止める機会は、1週間に1回あるかないかではないでしょうか?
そもそも、気に止めたところで、雲があれば、肝心の夕日を見ることができません。
それを考えると夕日が見られるのは1カ月に1回。
その中で心からキレイと言える太陽に出会える確率は多くても5~6回に1回。
つまり、意識的に見なければ、キレイな夕日は1年に1~2回しか見ることができないモノなのです。
私は、海上自衛隊の映像担当の仕事についていたので、中近東や南米、南極など様々な場所で意図的に朝夕日の撮影をしてきました。
そんな経験を持つ私から見ても、ミャンマーで出会った夕日は、かなりのレベルだと思います。
乾季中は雨が降らないばかりか、ほぼ快晴の日が続きます。
是非、ミャンマーに来たら夕日、朝日を追いかけてください。
人生の中でも上位に入るキレイな景色と出会うことができるはずです。
まとめ
1. キレイな夕日に出会うためには、事前の情報収集が大切
2. サルウィン川の夕暮れ時は絶好の撮影スポット
3. 本当にキレイな夕日を見れる機会は、一生でもそうそうない
夕日を撮影した次の日、キムさんと一緒に食事をすることができました。
話の中心は昨日のお互いの旅行について!
他人の感性でとらえたパアンを知ることができる旅行談義は至福の時間でした。
パアンに滞在した期間:2020年2月2~月4日 この後「イェー」に移動