スリランカの首都は?と聞かれたら多くの人が「コロンボ」と答えることと思いますが、正しくは「スリジャヤワルダナプラコッテ」です。1985年に遷都したものの、実際に首都機能が移転され始めたのは2009年以降。いずれにしろ、経済、文化の中心は「コロンボ」なので、多くの外国人に首都が移っていることを知られていないのが現状です。
そんな「コロンボ」に3日間滞在中に体験した、コロンボ最古のモスクやスリランカ産紅茶、地元で人気のお酒「アラック」についてお伝えします。
スリランカの六本木「コロンボ02エリア」
東京の1月の平均気温は6℃、コロンボは26℃。1年でもっとも気温が低い月なのに昼間はもちろん、夜になっても気温が下がらない所でした。
75万人が暮している都市なので、町全体がコンクリートとアスファルトに覆われ、日中は照り返し、夜はヒートアイランド現象によりホテルからでることに抵抗がありました。
それでも、町を見ないのは勿体ないと思い出かけるも、スリーウィラー(3輪バイク)の運転手が法外な値段で客引きをしてきます。入国してから田舎や地方都市を回って心穏やかなスリランカ人に親しみが持てたのにガッカリしました。「都会で暮らすと人は擦れてしまうのですね」
ガッカリしたところで旅は進まないので、喧々諤々の交渉をして、2㎞南にある「コロンボ02エリア」にあるコロンボシティーセンターに向かいました。官公庁の庁舎や高層ビルが建ち並ぶエリアは先進国と変わらない様相で、ショッピングモールに入ると空調がガンガンに利き30分もいると1枚羽織りたくなるくらいの過剰サービス。売られている商品のクオリティは高く安心して購入できるのですが、地元の庶民が購入する値段設定とはかけ離れた世界が広がっていました。スリランカでもニューリッチ層が一定数いて六本木のような世界が成立している姿を垣間見ました。
コロンボ最古のモスクは必見!活気溢れるペター地区
コロンボ・フォート駅の東西に広がるペター地区は、ヨーロッパ植民地時代のコロニアルな建物が立ち並ぶエリア。路上や市場でモノを売る商人、大量の商品を人力で輸送する集団など、町に活気が溢れています。
特に目を引くのが、赤と白の縞模様に塗られた「ジャミ・ウル・アルファー・モスク」とってもかわいい建物でインスタ映えすること間違いなしです。
エリア内には衣料品店や家電量販店、メガネ屋、時計屋などが点在するかたわらに地元の人が利用するカフェもあります。本場の紅茶はもちろん、冷たい飲み物、地元ならではのパンやチャパティが売られています。紅茶とパンを注文しても140ルピ(90円)、言葉の通じない外国人を優しく向かい入れてくれます。
このエリアで是非とも食べておきたいのが屋台で売られている「マンゴー」です。黄色味が濃くタイでよく見かけるモノと比べ2~3割大きいのが特徴です。そもそも「コロンボ」という意味はシンハラ語で「マンゴーの樹の茂る海岸」なのですからこの辺りは昔から名産地なのかもしれません。お値段は1個500g、200ルピ(120円)。その場で依頼したら無料で切り分けてくれます。とっても甘くて美味しいのでペター地区に寄った際は挑戦してみて下さい。
世界有数の紅茶生産国「セイロンティー」をお土産に
スリランカ滞在最終日、ぺター地区でお土産を購入しました。お土産として選んだのはスリランカの名物である「紅茶」。軽くてそれほどかさばらないうえに、「アップル」や「マンゴー」「フルーツ」などフレーバーが豊富。値段は30個入りテーバックで225ルピ(140円)ととってもコスパに優れています。
もう一つ、オススメなのがアラックというココナッツを蒸留してつくられたお酒です。ウィスキーをほのかに甘くしたような味わい。アルコール度数が30~40%と高いので地元の人はコーラやソーダでわって飲むそうです。
お酒が売られているお店は、厳重な鉄格子で区切られていて、小さな小窓から商品の受け渡しをします。店先に商品の容量と価格を示した料金表が掲げられているので明朗会計、ボッタくられることはありません。
容量180㏄の小瓶で410ルピ(250円)。ホテルに持って帰ってコーラで割って飲みましたが、味はラムと言った感じでした。
約2週間滞在したスリランカ、コロンボで挑戦したかったのがホテルの最上階にあるルーフトップバー。しかし、旅の疲れとコロンボの熱さにやられ行動力が鈍り行くことを諦めました。高層ビルの最上階から沈む夕日を見れなかったことに悔いが残ります。
まとめ
約2週間かけてスリランカを時計回りで見てきました。スリランカの良かった所は地方にあり、都会は熱くて人々が擦れていて交渉することに疲れる場所です。もちろんそれも含めてコロンボの旅であり、そのことを知ったからこそ既に訪問した地方での思い出での輝きが増すことになりました。
スリランカに滞在した期間:2019年1月4日~16日
次回は、スリランカの空の玄関口バンダラナイケ国際空港とエアーラウンジについてお届けします。
マンゴー好きなので大きいマンゴーを食べてみたいと思いました。紅茶も豊富なフレーバーを安く手に入れられるのはいいですね!「都会に人は擦れていく、、、。」少し残念です。きっと本来は都会の方も心穏やかな人なんでしょうね。
宇海さん、コメントありがとうございます。
本当にコスパが凄い国です。マンゴーが一番おいしかった国でした。
訪れる機会があれば是非!