億万長者の旅ブログ(フィリピン)

フィリピンの世界遺産、天国の階段「コルディリェーラ棚田」

20年前にインドネシアの「バリ島」で、棚田と椰子の織り成す風景に魅了されました。
その後、フィリピン・ルソン島北部のバナウェ(Banaue)に比較にならない規模の棚田が2000年前からあり、その見事さから「天国の階段」と称されることをテレビ番組で知りました。
私が実際に訪れることができたのは話を聞いてから19年後の2018年6月と2019年2月の2回。
今回は、フィリピンに行く人に絶対にオススメ、世界遺産「コルディリェーラの棚田」の中のバナウェについてお伝えいたします。

死ぬまでに絶対に見ておきたい棚田の王様「バタッド・ライステラス」

イフガオ州バナウェは、至るところに棚田が広がるキレイな場所です。その中でもバタッド村の棚田は最も立派で、絶対に見逃すことができない観光スポットで世界中から観光客が押し寄せています。
「バタッド・ライステラス」に行くのにはバナウェの中心部で地元の乗物、トライシルクをチャーターして片道1時間弱移動する必要あります。なぜなら、公共の交通器機関が通っていないからです。
山の斜面が全て田んぼになっているバタッド村の巨大棚田は圧巻。広すぎるためにどこを歩いていいか解らなくなるので初めて訪れる方は現地ガイドを雇うことをオススメします。なぜなら、このエリアはスマホの電波を拾うことはできても地図アプリに道が反映されていないからです。
多くの観光客は、だだっ広い田んぼを横切り、奥まった場所にある「タッビヤの滝」を目指しますが、立派な滝を見慣れている日本人が行ってもガッカリするだけです。
「バタッド・ライステラス」の見どころは山の上から見下ろす棚田に尽きます。山頂に上り飽きるまで棚田を見降ろして下さい。
下山後には、「バタッド・ライステラス」入り口付近にある観光オフィス周辺のカフェで新鮮なココナッウォーターを飲んで下さい。150円で水分補給をしながらカフェテラスから絶景を眺めながら休憩をとることができます。

ココナッと広大な棚田(撮影:生方正)ココナッと広大な棚田(撮影:生方正)
現地の乗り物「トライシルク」(撮影:生方正)現地の乗り物「トライシルク」(撮影:生方正)

手軽に行けて歩きやすいバナウェ・ビューポイント

「バタッド・ライステラス」の次にオススメなのが、バナウェ・ビューポイントから眺める棚田です。バナウェ中心部からトライシルクで20分、片道200円で行くことができるうえに入域料もかかりません。
ビューポイントに行ったら200~300m離れた隣山に人や荷物を輸送するためのゴンドラリフトもあります。片道40円程度でスリリングな経験をすることができますが、安全性に疑問の残る乗り物なので挑戦されたい方は自己責任で判断ください。
ビューポイントからバナウェ中心部までは5㎞の下り坂。道沿いから地元の人の生活を垣間見える、いいハイキングコースです。
眺めのいい場所にはカフェや小さな商店があり休憩しながら下山することができます。
また、景勝地にはイフガオ族の民族衣装を着た老人が待機していて一緒に写真撮影をすることも可能です。もし撮影をする場合は幾ばくかのチップを支払うのがマナーになっています。

現地ののゴンドラリフト(撮影:生方正)現地ののゴンドラリフト(撮影:生方正)
バナウェ・ビューポイントからの眺め(撮影:生方正)バナウェ・ビューポイントからの眺め(撮影:生方正)

ビューポイントからバナウェ中心地までの道は舗装されていて歩きやすいのですが、キツイ傾斜が続くため、宿で杖を借りることで、下山するときの疲れを軽減することができます。また、道中、犬に吠えられることもあるので、いざというとき追い払うのにも役立ちます。

マニラ、バギオからのバナウェへのアクセス

マニラからバナウェへのアクセスはバスで10時間前後。午後10時に出発して翌朝に到着します。長距離バスの車内は冷房が過剰に利いているので、ウルトラライトダウンで寒さ対策をしました。
ルソン島の北にある都市バギオからバナウェに行く場合も同じく長距離バスになります。午後9時に出発して到着は翌朝。距離的には近いように見えますが、くねくねした山道ばかりを通るので所要時間は大して変わりません。
早朝にバナウェに到着したあと、まずしなければならないのが、入域料110円を支払うことです。
バスの到達に合わせてツーリストオフィスが開けられるので、外国人が支払いを逃れられることはないと思います。気持ちよく支払ってスタッフに現地の無料観光案内をしてもらいましょう。
ホテルはBooking.comで事前予約を入れました。宿泊場所として便利なのは、町の中心部から近い場所です。買い物、レストラン、マッサージ屋、バス停など移動時間が少なくて済む上に、坂の上り降りをしなくて済みます。
町の中心部の宿泊料は高くなりますが、古くて狭いゲストハウスを選ぶことで1泊1000円程度で泊まることが可能です。

バナウェの中心街(撮影:生方正)バナウェの中心街(撮影:生方正)

まとめ

バナウェの棚田はとってもキレイで一見の価値があります。地元のイフガオ族の方にとっても観光は貴重な財源となっているはずです。しかし、彼らは棚田に観光客が入ること心よく思っていません。なぜなら、一部の心無い人が生育中の稲をなぎ倒してしまう人がいるからです。
彼らのテリトリーに格安で入れてもらっているのですから、迷惑のかからない見学を心がけたいものです。

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生方 正
生方正(うぶかた ただし) 明治大学サービス創新研究所研究員 高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 海上自衛隊で映像に関する部内教育を受けたのち写真員となり、インド洋給油支援活動、環太平洋合同訓練など多くのミッションに参加。 撮影した写真は、部内は元より、国内外の新聞、雑誌、TVに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資等を実施することで「億」の資産を築く。  入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」をすべて達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 著作:「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」(あさ出版)、「攻めの節約」(WAVE出版) 朝日新聞社Webメディア「telling」にて『ミレニアル女子のための「新しいお金との付き合い方」101のルール』を連載。 オンライン授業Schooでお金に関する授業を担当。 会員数900万人 ママ向けメディア「ママスタセレクト」では、生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」 ラジオ出演:NHK第1「小藪とみちょぱのとりしらベイビー」他 多数 掲載:「PRESIDENT」「女性セブン」「SPA」「日刊ゲンダイ」「マネー現代」「からだにいいこと」「アゴラ」「小学館8760」「AERA」「家主と地主」他 多数 YouTube:「本要約チャンネル」「フェルミお金大学」「越境3.0」「隣の金持ち探偵団」「【特撮と投資】ルネ岩田」「時間管理の専門家 石川和男の 『ビジネスパーソン・チャンネル』」「【沖本るり子の大部屋『著者の本棚』」「インベスターズTV」「朝カツ大盛り!!YouTubeライブ」         

POSTED COMMENT

  1. モーモーさん より:

    綺麗な風景ですね^_^心があらわれそうです
    疲れも吹き飛びそうです^_^
    綺麗な写真ありがとうございました^_^

    • tada より:

      日本人は棚田を見ると落ち着く!
      そんなプログラムがDNAに刻まれている気がします。

  2. 宇海 より:

    ゴンドラリフト、、写真を見て乗ってみたいけど怖そうだと思いました!

    • ubukata より:

      これから、世界に羽ばたく機会が増えそうですね!
      そのときは、是非、色々と挑戦してみて下さい。

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