北海道1人旅、レンタルバイクで周るグルメと観光!

北海道ツーリング「知床」、サクッと周る1泊2日の旅

湖の周りに生い茂る高架木道

羅臼(らうす)、斜里(しゃり)、ウトロ。知床に行かなければ聞くこともなかった地名。
アイヌ語由来のため、とっても旅情をくすぐられます。
知床は2005年、世界遺産に登録されたときに国内メディアに大きく取り上げられました。私も時間があれば訪れたいと思いましたが、忙しいサラリーマン生活に振り回され、すっかり忘れていました。

3年前にアーリーリタイアを遂げましたが、その時の関心は「海外旅行」と「出版」。今回、コロナで出国することが難しくなったことに加え、GOTO トラベルキャンペーンが使えたので、国内旅行に視点が移り知床に行く夢を叶えることができました。
北海道1周ツーリングの際に1泊2日で立ち寄った知床ですが、効率的に観光ができたので参考になれば幸いです。

日本最北東端にある露天温泉の温度は45℃、利用者皆で湯温を下げる

根室から太平洋沿いを北上すること3時間。
知床半島、東の拠点、羅臼(らうす)町に到着する50㎞前から天然記念物のオジロワシが防波堤に止まっていることにビックリ、さすがは自然遺産。
知床で見るべき場所は、前日、宿泊したライダーハウスで出会った手練れの北海道旅行者からレクチャーを受けました。目指すは、羅臼中心部から北に20㎞、日本最北東端にある露天温泉、「相泊」(あいどまり)です。
この温泉は北海道道87号線の行き止まりに建てられている看板「ここから先に行かれる方は、全て自己責任」の500m手前にあります。
海岸に建てられているのはブルーシートで造られた掘っ立て小屋。男女入浴するところが区切られていることもあり、お風呂の広さは脱衣所も含めて4畳半強。肝心の湯は45℃以上。「入浴できるまでには相当待つことになる」と思いましたが、先客4人が、湯温を下げるためにお湯をかき回していたので、私も海岸に落ちている棒を拾い仲間に加わりました。結局20~30分格闘したところで、我慢すれば入れるようになり最北端の露天温泉に浸かることができました。
泉質の表示はありませんが、温泉の効能効果よりも「最北東端の熱い露天温泉に入った」実績作りができることが最大のメリット。聞くところによると、源泉の泉温は75℃。地元の同好会の方が夏のシーズンだけ小屋を建て、定期的な清掃管理を行っているものを無料開放してくれているのだとか。
引かれている水道の径が細く温度調整に苦労しますが、大人5人で、かき回すことで温度を下げた苦労がいい想い出になりました。

海沿いに建つ掘っ立て小屋(撮影:生方正)日本最北東端の露天風呂「相泊温泉」(撮影:生方正)
簡素な相泊温泉温男子浴室と脱衣所(撮影:生方正)簡素な相泊温泉温男子浴室と脱衣所(撮影:生方正)

絶景ビューポイント知床峠は交通の難所

国道334号「知床横断道路知床峠」。太平洋側の羅臼とオホーツク海側のウトロを結ぶ道です。全長27.3㎞の間に標高738mの知床連山の尾根を超えて海抜0に近いところまで下るのですから勾配のキツイ峠になります。
知床の原生林が生い茂る峠はヒグマの生息地。山頂からは雄大な羅臼岳を間近に見ることができるばかりか、晴れた日は30㎞離れた国後島まで望むことができる有名な景勝地です。
ただし、「峠の東と西の天気は違う」と昔からいわれているように、悪天候の日が多い場所。根室で出会ったライダーから「知床峠は寒いのでもっと温かい恰好をした方がいい!」といわれ、9月なのに防寒用にトレーナーと毛糸のネックウォーマーを購入して峠越えに臨みました。
結果は「備えあれば患いなし」。2合目から濃い霧に包まれ、視界20mの世界、アウターに湿気がまとわりつく中での走行は、気化熱により体温を奪われました。
山頂付近にある有名なビューポイント「知床峠展望台」で停車して霧の写真を撮っただけで終わりました。絶景を見るのは次回に持ち越しとします。

※知床横断道路知床峠は、11月上旬から4月下旬まで積雪のために通行止め

霧に包まれた知床峠(撮影:生方正)霧に包まれた知床峠(撮影:生方正)

知床五湖で熊に遭遇?

知床の原生林に囲まれた中にたたずむ知床五湖(しれとこごこ)。その姿は「原始の中の楽園」と表現されるのだとか。
知床五湖の場所は、半島西側の中間地点にある町「ウトロ」から12㎞北。広い駐車場が整備されていますが、ピークシーズンは満車ができるほどの人気スポットです。
私が訪れた時間は17時。大方の観光客もいなくなり、駐車場も無料になる時間でした。観光のメインは、笹に覆われた湖周辺の上に造られた高架木道です。800mある橋に電流が流れる線が設置されていることを考えると、登ろうとするクマがいることが解ります。つまり、野生のクマを真近で見られる可能性があるのです。
そのことに気づいてからは、笹がカサカサ動く音を聴くと目を凝らし「クマか?」と視線を向けますが、見られた動物は鹿とタヌキだけでした。
遊歩道を折り返す頃に日没に差し掛かりオホーツク海上にかかった美しいサンロード(夕日の道)を見ることができました。
結局、日没を見届け、駐車場が閉まる18時ギリギリに宿泊地に向け出発しましたが、帰路は街灯のない山道、おまけにクマが出没するかもしれない道です。車で移動する人はいざ知らず、バイクで移動する人は日没後の移動にリスクがあることを知っておく必要がありそうです。

次回は、高架木道の先にある地上遊歩道をインストラクターと一緒に、3㎞の全周コースを歩きたいと思います。

駐車場:乗用車500円 バイク200円

オホーツク海に沈む夕日(撮影:生方正)オホーツク海に沈む夕日(撮影:生方正)

まとめ

今回は1泊2日で通過してしまった知床ですが、本当の面白さはトレッキングをすることにあるような印象を受けました。
次回は3泊くらい滞在して、現地のツアーに参加してみたいと思います。
是非、レンタルバイクではなく、自分のバイクで巡ろうと思います。
バイクでの移動はコストを抑えられるばかりか、駐車場を気にする必要がないので、効率的に周遊することができます。

北海道に滞在した期間:2020年9月1日~13日

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生方 正
生方正(うぶかた ただし) 明治大学サービス創新研究所研究員/カポエリスタ 高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 海上自衛隊で映像に関する部内教育を受けたのち写真員となり、インド洋給油支援活動、環太平洋合同訓練など多くのミッションに参加。 撮影した写真は、部内は元より、国内外の新聞、雑誌、TVに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資等を実施することで「億」の資産を築く。  入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」をすべて達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 著作:「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」(あさ出版)、「攻めの節約」(WAVE出版) 朝日新聞社Webメディア「telling」にて『ミレニアル女子のための「新しいお金との付き合い方」101のルール』を連載。 オンライン授業Schooでお金に関する授業を担当。 会員数900万人 ママ向けメディア「ママスタセレクト」では、生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」 ラジオ出演:NHK第1「小藪とみちょぱのとりしらベイビー」他 多数 掲載:「PRESIDENT」「女性セブン」「SPA」「日刊ゲンダイ」「マネー現代」「からだにいいこと」「アゴラ」「小学館8760」「AERA」「家主と地主」他 多数 YouTube:「本要約チャンネル」「フェルミお金大学」「越境3.0」「隣の金持ち探偵団」「【特撮と投資】ルネ岩田」「時間管理の専門家 石川和男の 『ビジネスパーソン・チャンネル』」「【沖本るり子の大部屋『著者の本棚』」「インベスターズTV」「朝カツ大盛り!!YouTubeライブ」         

POSTED COMMENT

  1. モーモーさん より:

    日本も広いですね^_^知床、夏に行ってみたいです

  2. 宇海 より:

    最北東端の露天温泉に入ってみたいと思いました。
    皆で湯を冷ます温泉は面白そうです!
    野生の熊に遭遇する道を通るには勇気が必要ですね。

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