飛行機の出発が一定時間以上遅れた場合、食事やドリンクの支払いに利用できるミールクーポンが配られます。昨年、格安航空会社Scootでチェックインをしたとき、機体整備のため出発が3時間半遅れることを告げられてミールクーポンを手渡されました。
ミールクーポンはターミナル内のレストランの利用に使えるので嬉しいのですが、利用するのに注意が必要で戸惑うことが多かったので、今回はミールクーポンの使い方についてお伝えします。
1. 格安航空会社が支給するアルコールも飲めるミールクーポン
JALなどの航空会社が2時間以上遅延すると、レストランで利用できる2000円分のミールクーポンをもらえるとは聞いていましたが、格安航空会社でも支給してくれる所があることが解りました。
今回、支給してくれた航空会社はシンガポールを拠点に運行する「Scoot」。
クーポンの額面は1000円。有効期限は利用する航空機が出発するまで。
アルコールの項目が「Yes」と印字されているのでアルコール飲料の注文にも使うことができます。
ただし、問題なのは「お釣りが支払われない」ことと、「一部、ご利用できない店舗がある」こと。
お釣りが支払われないことについては、消費税がないターミナル内のレストランでもラーメンやスパゲッティ、かつ丼を注文すれば、ほぼ1000円を超えるので心配は無用です。
2. ミールクーポンの最大の難点は利用できる店舗が少な過ぎること
クーポンに印字されている利用注意事項に「一部、ご利用できない店舗がございますので予めご確認の上ご利用くださいますようお願いします。」と書いてあります。
文面から察するのに「ターミナル内のレストランの一部がScootと提携していないので使えない店がある」そんなニュアンスですが、実際は真逆でした。提携しているお店は3~4か所。数多くのレストランがひしめき合っている成田空港第2ターミナル内で提携している店を探し出さないと利用できないクーポンなのです。
ボーディングゲートによっては前を通らないお店もありますし、利用できるレストランを通り越してしまっていたら引き返す必要が出てきます。
疑り深い私は、手渡された時点でグランドスタッフに細かく利用規則について訊ねていたので、使いそびれることはありませんでしたが、事前情報を持っていない人の半分は受けとったクーポンを使えないと思います。
インフォメーションデスクで利用できるお店の行き方を訪ねてから店に到着。店員にクーポンを見せて利用できるかを確認したのちに入店。飛行機が見えるカウンター席でカツカレー(1200円)を注文して喫食。
支払い時にクーポンを提出することで1000円安くなり残りの200円をクレジットカードで決済。無事に使い切ることができました。
3. 天候不良の遅延では発行されないクーポン
今回、無料食事券が支給されたのは、3時間以上遅延になったからですが、3時間以上遅れると、無条件で発券されるわけではありません。クーポンがもらえるのは、あくまでも会社都合の遅延であり、天候不良などの外的要因の場合は支給されません。
また、Scootの場合、4時間以上の遅延が発生したときは150シンガポールドルのバウチャーが提供されるようです。滅多にあることではありませんが、この事態に直面した人はチェックインカウンターで一言言うか言わないで大きな差を生みます。
航空機が大幅に遅延することが解った場合は、自動チェックイン機を利用しないでカウンターに行く。もしくは、チェックインしたあとでもチェックインカウンターに行く価値がありそうです。
まとめ
格安航空会社に遅延をなくせといったところで無理です。
そもそも、そんなことをして墜落でもされたら取り返しがつきません。
遅れる可能性のある乗り物と認識して日頃から余裕のある計画を立てておくことが大切です。
そして、フライトが3時間以上遅れる場合、無料食事券が提供される会社もあります。
たかだか1000円ですが、LCCは機内食が無料提供されないため、搭乗前に消費させて頂けることはとってもありがたいことです。
有益な情報ありがとうございます。何より、知っていれば遅延の文句を言うばかりでなく待ち時間を楽しんで過ごせそうなのでクーポン額面以上の価値があると感じました。
MIZUNAさん、コメントありがとうございます。
この記事を読んだ人は、「宝探し的な気持ちで提携レストランを探当てる」1個のアトラクションとしてとらえて頂けたら幸いです。
本当に実践された方は、コメントを頂けたら嬉しです。
そんなクーポンがあったことにびっくり!
あります!機会があるときはお見逃しなく。