ゴールから最後の目的コロンボまでの道のり約120㎞。
出発前夜に、翌日午前7時発のチケットを購入しようと駅に行ったところ、出発1時間前にならないと売ってくれないことが判明‥‥(汗)
この後、宿泊ホテルのスタッフのリコメンドにより思わぬ光明が差すことに!
今回はゴール~コロンボ、インド洋を眺めながらゴトゴトと進む3等列車の旅をお伝えします。
「早い」「混まない」「料金一緒」メリットばかりの特急列車
ゴールを離れる前日に、ホテルのフロントデスクでコロンボまでの行き方について質問すると「10時55分発の特急列車」と回答を受けました。コロンボまで行く列車は1日8便。通常3時間半かかるところを10時55分発の特急だけは2時間10分で到着することができる。そのうえ「朝の便に比べて空いている」と強い推しを受けました。
記憶があいまいですが、料金も変らないということなので、特急列車で移動することにしました。
移動日当日は、チケットを買いそびれるのを防ぐために10時にゴール駅に到着、あえて最下層の3等列車チケット、120ルピ(72円)を購入しました。
たぶん、3等列車に乗っても恐れるようなことはない!あったとしても2時間強の辛抱。最悪耐えることができなければ、1等列車に移るか、途中下車してバスで移動すれば問題ないとの決意で臨みました。
スリランカ鉄道では、乗るクラスによりチケットを販売する窓口が異なります。1等列車に乗るために2等列車の窓口に並んでも1等用の列に並び直すことから始めることになります。
左手にインド洋、右手は民家や畑が続く車窓からの眺め
出発12分前に古びたディーゼル列車がホームに到着。レトロ過ぎる車両に旅情がかき立てられます。始発駅のはずなのに数分遅れで出発、日本の鉄道運行の正確さが普通でないことを再認識すると共に感謝。
車窓からの眺めは、左手にインド洋、右手に民家や畑。どちらを向いてもヤシの木が生い茂り南国らしい風景が続きます。民家の屋根は、おおむねトタン屋根かスレート瓦、壁はレンガ、もしくは付けられていない。左手にはときどきビックリするくらいキレイな砂浜が見えることもありました。
過去に、インドの寝台列車で車掌に4度も起こされてチケットの提示を求められた経験がありましたが、スリランカでの検札は1度だけで済みました。
単調な景色が続いたこと、旅の後半で疲れが溜っていたので、いつの間にか寝落ちをしていて気づいたときは、終着駅コロンボの手前でした。
荷物の盗難は起きるような空気ではありませんでしたが、海外での電車移動する際は足の間にバッグを挟んだうえに、紐を片足に結び付けて盗難対策をしています。
駅を出るときに回収されてしまう切符
太陽の角度が高くなるにつれ、客車の温度も高くなり茹だってきます。乗車時間は2時間半ですが、炎天下の移動で水分補給なしはキツイので、ペットボトル持参で鉄道の旅を楽しむようにして下さい。
予定より遅れること25分、コロンボ駅に到着。コロンボ駅は、スリランカ最大のターミナル駅、100年以上前に造られた駅ではありますが今も現役。多くの乗客が行き来しています。1つ気を付けることは、この駅を出る乗客は、係員に切符を渡さないと駅舎から出られないこと。旅の思い出にシンハラ文字で書かれた味のある切符を持ち帰りたかったのですが、仕方ありません。
2時間後に駅前を通りかかった際に駅に立ち寄りました。なぜなら、切符を回収していた係員の足元に切符が落ちていたことを見ていたので、拾われていなければ回収できると思ったからです。そこには、日本語の「丸文字」のようなカワイイ書体で印刷された「シンハラ文字」の切符が大量に‥‥。
キレイな状態のモノは2~3枚だけでしたが、スリランカ人のいい加減さに感謝。
まとめ
ゴールからコロンボの道のりは、ほぼ直線で傾斜のない地形とはいえ120㎞の距離を2時間半で走り切る旧式のディーゼル列車に関心しました。
なにより凄いのは、そのコスパのよさです。
スリランカに滞在した期間:2019年1月4日~16日
次回は、コロンボ市内についてお届けします。
ゴール駅のチョークで書かれた時刻表がお洒落だと思いました。シンハラ文字の存在を初めて知りましたが、丸文字でかわいいですね(^^)
車両もレトロな感じで、なんかこの雰囲気はカフェにできそうと思いました。そして1番驚いたのは、120キロ2時間半が72円ということです。安いです‼️
スリランカは日本人にマイナーですが、本当に良い所ですよ!
時間ができたら、アーユルヴェーダも兼ねて是非。